【回顧】アーリントンC

◎ストロングウィルについて。2000mだと直線の手応えがイマイチだったので距離が長いと判断し短縮ローテによる激走を狙った。しかしマイルに来ても直線に入るとズルズル後退していき前走と同じような手応え詐欺の内容だった。外枠の先行馬に厳しい展開だったとはいえ上位勢が実力通りにまとまったことを考えると負け過ぎな印象。少なからず距離の問題ではないとわかったが喉鳴りの噂もあり、状態面のファクターを持たない僕としては次走手が出しづらい存在となってしまった。

勝ち馬ダノンスコーピオンについて。今回は川田騎手の好騎乗が光った。内枠に先行馬が並んだことでスタートして400mを過ぎた辺りか内にスペースが生まれた。ディオ騎乗の望来騎手がすぐさまそのスペースを確保しにいく。すると隣にいた川田騎手はそれに引っ張られるように寄っていき、内の人気馬を見れる位置につけると同時にディオを内に封じ込める動きを見せた。道中は内に意識を向けているように見えたが直線を向くころには既にタイセイディバインにマークを切り替えており、ラストは早めに抜け出した松若騎手を射程に捉えクビ差で差し切った。ただ実績馬が人気通りに走っただけではなくトップジョッキーの計算された騎乗によって導かれた勝利でもあった。

不利を受けた馬について。ディオは直線で垂れてくる逃げ馬とふらつくトゥードジボンが邪魔でスムーズに加速ができず窮屈な競馬となってしまった。もう一頭アスクコンナモンダは3コーナー手前で外枠の先行馬に被されポジションが下がってしまった。直線でダノンスコーピオンの後ろにつけたのは良かったが、切れるタイプではないだけにもっと前で競馬がしたかったはず。この2頭は次走巻き返す余地がある。